実用!和食塾 〜知ってて安心、日本料理の常識〜


「お七夜」
赤ちゃんが生まれて、七日目の夜を「お七夜」という。
「お七夜」は、あかちゃんの出産を祝う最初の行事。お七夜は、ちょうど産院から退院する時期で、それに産婦にとっても、まだ大事な休養時間なので、無理をせずに両親や兄弟など内輪で簡単に祝い膳を囲もう。
「お食い初め」
「お食い初め」は、「箸そろえ」、「箸初め」などとも言われ、あかちゃんに初めて、お乳以外のものを食べさせる儀式。
一般に、離乳期にあたる、生後百日目から百二十日目に行い、一生食べ物に不自由しないようにとか、丈夫な歯が生えるように、などと、親の願いがたくさんこめられている。
昔は、お食い初め儀式用の祝い膳として、茶碗、汁椀、箸などすべて新しいものを用意し、祝い膳を用意した。
お食い初めの儀式の主役は、「あかちゃんと食べさせる人」。
昔は、長寿にあやかるように、身内の長老にお願いしていたが、今の適任者は、祖父母、とくに夫側のおばあちゃんである。
地方や、家によって、盛り付け方や、品物が違う。
石……石でも噛めるような丈夫な歯が生えることを願う。
梅干……しわになるまで長生きするようにと願う。
頭の大きな魚……首がしっかり座ると同時に、人の頭に立つ様な人物になってほしいと願う。
祝い膳は、実際食べられないものを用意するが、願いをこめて食べさせる真似をするのがお食い初めの儀式。「七五三」
「七五三」は、三歳の男女児、五歳の男児、七歳の女児がその年齢に達した11月15日、神社におまいりし、成長を感謝し、将来の幸せを祈るお祝い。
子供自身に、成長の自覚と自立心をうながすとともに、七五三の意義本来の祝い方である。




結納式には、いくつかの方法がある。結納は、地方や家によって、考え方やしきたりが違うし、絶対的な方法もないので、両家がよく話し合って、納得がいく方法で行う。
1.仲人が使者となり、両家の間を往復して行う。少し前までは、結納といえば、この方法。現在は、違う地方出身者の結びつきも多く、よほど両家が近くない限り、難しくなった。

2.両家と仲人全員が一箇所に集まり、行う。せっかく晴れ着で、盛装するのだから、お互いの姿も見たいし、一度でも多く家族との交流をもちたいもの、ということで現在最も多い方法。仲人宅でも、女性宅でも場所はどこでもかまわないが、式場が決まっているなら、そこで結納式をするのが便利。儀式も指導してくれるし、式後必ずする会食も、披露宴の参考になる。

3.仲人を立てずに、両家が集まりを行う。仲人がきまっていなかったり、わずらわすのは迷惑になると考えた場合は、この方法で、最近は多く見られるようになった。

4.男性が一人で女性宅に出向いて行う。これは、男性に独立性が見られて、現代的。 


「年忌法要」忌が明けると、故人は仏になる。
「年忌法要」は故人の冥福を祈るとともに、遺族のその後の姿を親戚や友人に見届けてもらい、安心してもらう意味もこめられている。
1、百か日
納骨されてから初めて迎える法要で、その墓地の無縁仏に対する挨拶の意味からも、施餓鬼供養をすることもある。
親戚や友人、知人を招いて法要を行うが、施主は御布施のほかに、「御施餓鬼料」を包むのが常識。

2、新盆
初めて迎えるお盆で、精霊棚をつくり、供養する。

3、一周忌
満一年目の法要で、親戚を初め友人、知人も招き、丁寧な供養。遺族は喪服を着る。

4、三回忌
亡くなったときを一回と数えるので、満二年目のこと。
まだかなり大きく法要をする。
遺族の服装は、大掛かりなら喪服を、それほどでもなければ半喪服でもよいが、お客様よりは格を上にする。

5、三回忌以降
七回忌(六年目)、十三回忌(十二年目)、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、四十三回忌、四十七回忌、五十回忌と年忌法要をする。
一般には、三十三回忌ぐらいで弔い上げといって打ち切るようだ。
故人が高名であれば五十回忌以降は、百回忌、百五十回忌と50年ごとに法要をする。
服装も年が経つにつれて、平服に近くなり、五十回忌を過ぎた法要なら、かえっておめでたいと晴れ着を着るほどだ。
法要の進め方(仏式)
法要は僧侶、参列者を招いて次のような手順ですすめる。
1.一同着席
参列者には、開始の時間が近づいたら、仏壇に向かって座ってもらう。
席次は、故人に近い人が上座に座り、その他の人には年長者に配慮して失礼のないように席次を決める。全員が座り、僧侶を迎えるのがマナー。

2.僧侶入場
ここであらかじめ割り当てられた係は仏前の灯明をともし、線香をあげ、焼香の準備もする。
係は開始の挨拶を述べ、改めて僧侶にお願いいたします」と挨拶をする。

3.僧侶が合掌礼拝したら、参列者もこれに習う。
読経の間は静かに拝聴する。

4.僧侶焼香

5.一同焼香
僧侶から「ご焼香を」といわれたら、近親者から焼香台にすすみ、焼香する。

6.法話
読経終了後、僧侶の法話が行われる宗派も多いようだ。

7.遺族の挨拶
施主は下座に席を移し、法要が無事終了した旨の挨拶を述べる。
引き続き、「お斎(おとき)」に移る場合とお墓参りをしてもらう場合があり、その旨を案内する。

8.一同墓前到着(墓参りがある場合)

9.僧侶読経

10.一同墓に水をかけ拝礼
故人の縁の深い順に手桶の水を墓石にまんべんなくかけてから拝む。

11.遺族の挨拶後、法要の宴へ案内

12.法要の宴
法要に参列した人たちへの感謝の気持ちをこめて、接待する。
僧侶も一緒に宴席についてもらうが、都合が悪い場合は、「御膳料」を包んで渡すのが礼儀。
遺族代表は宴席のはじめに故人をしのんで集まってくれた参列者にお礼を述べ、故人の思い出をつつましく語ったり、その後の遺族の近況報告などをする。
あわせて宴席ではくつろいで歓談してほしい旨の挨拶をする。
次いで献杯をしてもらい、宴を始める。
接待の後は、菓子、茶、海苔などの引き物を用意しておいて手渡す。

13.施主閉会の挨拶
最後にお礼の言葉を述べて法要を終わる。



神道の葬式後の祭り事は、「霊祭」といわれ、故人を神としてまつり、その神徳をたたえ、同時に遺族の平安を祈る。いわば、仏式の法要にあたる。
1.翌日祭
葬儀の翌日に行う。
葬儀か無事すんだことを霊前、墓前に奉告(ほうこく)するための儀式。
現在は、ほとんど行われなくなっている。

2.毎十日祭
神道では、故人が生前に好んだ食べ物を毎日祭壇に供えるしきたりがある。
これを日供(にっく)というが、毎十日祭はこの日供をさらに丁重に行うためのもの。
なくなった日から十日目に行われるのが十日祭で、その後、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続く。
五十日祭を忌明けとし、挨拶状に添えてお礼の品を送る。
二十日祭と、四十日祭は省略する人も多い。

3.百日祭
五十日祭を過ぎると、故人の霊璽を祖霊舎(みたまやといい、白木で造られていて、仏壇と同じように段がついていて、先祖の霊がまつられている)に、移してまつる「合祀際(ごうしさい)」が適当な日を選んで行われる。
その後、に百日祭を迎えるが、それ以降は一年祭まで大きな霊祭はないため、神官・招待客を招いて盛大に行われるようだ。

4.式年祭
死亡してから、一年目に行う霊祭が一年祭、その後二年祭り、三年祭、五年祭、十年祭と続く。
さらにその後は五十年祭まで十年ごとに行われ、その後、百年祭となる。
この式年祭のうち、一年祭、三年祭、五年祭、そして十年祭は盛大に行うのが一般的。
式年祭は、故人の霊を慰めるとともに、神としてより高められるように祈るもの。
祭壇の供物は、三方や、折敷(おしき)に盛るが、一つの三方には一品盛るのがしきたり。
なお、式年祭は、自宅に神官を招いて行うのが一般的で、祭詞奏上の後、参会者が玉串奉奠を行う。 |